仕事をしていると会社の不満や人間関係の不満が突如として爆発しそうになる瞬間があります。
給料が低い、人間関係が悪い、職場環境が劣悪、やりがいがない、楽しくない、キャリアアップしたい、やりたい職種がある、通勤がつらいなど辞める理由は様々です。
かくいう筆者は爆発してしまった方で、勢いに任せて退職したんですけどね。
パワハラ上司なんてうんざり。
もう転職してやる!
ってな感じで退職しましたが退職欲が爆発寸前の方はちょっと待って!
なぜなら勢いに任せた退職は高確率で失敗します。
では、なぜ失敗するのか筆者の経験から説明していきます。
あとから後悔しないためにも参考にしていただければと思います。
家族持ち29歳の筆者が衝動的に退職した理由
筆者が働いていたのは物流会社の事務職でした。
ちょうど結婚した年で家族持ちになるし「仕事を頑張ろう」とモチベーションも上々で仕事に明け暮れていました。
しかし、その会社には典型的な激情型パワハラ上司がいたんです。
しかも、その上司は筆者の直属の上司。
気分屋で機嫌が良いときと悪いときの差が激しく、顔色をうかがいながら仕事していました。
自分の上司だし割り切らないいけない部分だとやり過ごしていましたが、やはりストレスが溜まらないわけがありません。
なんせ理不尽を極めたような人でしたから。
常々、なんやこのおっさんって思うわけです。
筆者は気が長いほうで、自分のダメな部分だなーとわかっているけど無駄な仕事をさせられるとついつい口出ししてしまう性格です。
せっかく時間をかけて仕上げたエクセルの計算式を合っているか手計算しろと言われたんです。
文句も言いたくなります。
そして、ついに上司の怒りを買うことになりました。
それから目をつけられて雰囲気は最悪な状況に陥り、ことあるごとに怒鳴られて精神的に疲弊してしまい退職を考えるように。
自分より権力がある上司と不仲になると退職の1択しかありません。
人の発言、行動、態度でモチベーションは簡単に上がるし、簡単に折ることもできます。
どのように折り合いをつけてストレスと付き合うのかが大切です。
当時は対応力がなかったため、退職に至りました。
筆者が勢いで辞めて後悔したこと
筆者の場合はパワハラ上司と合わずに退職しましたが、退職に関しては後悔していません。
むしろ、訳の分からない上司から離れられて良かったと思っているぐらいです。
何を後悔したのかというと退職後の転職活動やメンタル的な問題です。
では、筆者が何を後悔したのか?その理由について解説します。
辞めたい欲が強い人は要チェック!
無職の時期が続き焦って就職したため転職に失敗した
筆者は結婚して間もなかったので無職期間が伸びるほど尋常じゃない焦燥感にかられるわけです。
妻が働いているといえど収入の大半は筆者。
そりゃ、とんでもなく焦りますよ。
「転職は計画的にするべき」わかっていたんですけど、まだ20代だからと甘く見ていました。
転職した先は飲食関係で、しかも未経験。
なんとか収入を確保しないといけないと焦って、数撃ちゃ当たる作戦で就職してしまったんです。
やはり希望する仕事に就くためには、計画的な転職が重要です。
飲食関係は前職と畑違いで完全に向いていません。
慣れない仕事がきつく、何度も言いますが失敗です。
そんなこんなで典型的な失敗例を経験したわけですが、もちろん良かった点もあります。
良い点を上げると人間関係が良かった、コミュ力が上がったところなど経験して得ることもあります。
転職後に収入が激減、生活レベルを下げないといけない
29歳で未経験だと新卒の方と年収は変わりません。
どれぐらい減ったかというと
450万→350万円に激減。
年収が減ることは覚悟していましたが、まさか100万円も減るとは想像もしていませんでした。
飲食に限らず全ての職種に当てはまりますが、未経験で戦力にならない人物に高給を渡すはずがありませんよね。
それにしても、高給とりだったわけじゃないけど100万円減の生活ってかなりきついですよ。
食事、衣類、交際費の全てを削らないといけませんし、生活レベルってなかなか下げれないんです。
コンビニ→スーパー、外食→弁当、飲料→持参みたいに何かと手間がかかります。
まぁ、妻と二人だったこともあり何とか生活できていた感じです。
とにかく仕事しないと生活できないと妥協転職した結果です。
無職期間中は妻と不仲になった
妻から了承を得て辞めたものの無職期間が長引けば、当然のことながら不仲になってしまいます。
いつになったら働くの?やる気あるの?
だから、今探してるやん!お前は上司か!
じゃあ、早く仕事見つけたら?
みたいなケンカをしていました。
実際は、この10倍ぐらいきつい言い方をされていましたけどね。
妻に言われなくても気持ちが焦っているのに、問い詰められ続けると反論もしたくなります。
ホントに「無職の破壊力」にはビックリさせられました。無職期間がもう少し続いていたら離婚されていたかもしれません。
貯金がみるみる間に減っていく
仕事をしていないと貯金を切り崩す生活へと変わります。
筆者はあまり貯金をしていなかったので、口座がみるみる間に減っていくのを見ると不安で精神的にも大ダメージです。
そのメンタルがやられた状態での転職活動はまさに地獄です。
面接ではハキハキと溌剌とした印象を与えないといけませんし、暗い印象だと採用が遠のきます。
どん底の精神状態を隠して元気に取り繕う、この行動がかなりしんどいんです。
しかも、希望職種が不採用でうまくいかないと自信すら喪失します。
勢いで退職した無職期間はメンタル、貯金の消耗戦
先ほどお話しした通り、後先考えずに退職するとメンタル、貯金の消耗戦です。
いつかメンタルは擦り切れ、貯金は底をつきます。
これは神様からの試練でもなく明らかな選択ミス。
いかに早く消耗戦から切り抜けられるかでメンタル的な負担が減ります。
しかし、無計画な退職の場合は希望職種に就くまで時間がかかります。
長期的になると覚悟が必要と覚えておきましょう。
事前準備が大切ってことだね!
勢いで辞める前に準備すべきこと
筆者の経験から準備するタイミングは「もう辞めたい」「辞めようかなー」とふと頭によぎったら準備しておきましょう。
かなりストレスが溜まった状態じゃ、筆者のように勢いで辞めて、なんの準備もできていないまま後悔します。
頭によぎる時点で、何かしらのフラストレーションを抱えている状態で辞めたい欲が爆発する可能性があります。
それだけは避けるべきことです。
それでは、ありきたりな話をしますが参考にして下さい。
転職先を決めておく
退職するときの基本が転職先を決めてから辞める。
勢いで辞めて仕事が見つからず、妥協して就職したあげく続かなかったなんて本末転倒です。
同じ失敗をしないように企業の調査は必要不可欠。
今では転職会議のようなサイトでリアルな口コミが閲覧できますので、そういったサイトを活用して理想の職場を探すことができます。
○○○○ 評判ってググればすぐ検索できるよ!
ただし、企業が人員を増やすために良い口コミを書いてるかもしれないので、全ての情報を信じちゃいけません。
悪い口コミと総評的に判断しましょう。
求人が多い時期に退職する
これはめちゃめちゃ大事。
筆者が退職したのは求人数、転職者数が減っていく時期の12月頃です。
ライバルが少ないメリットもありますが、やはり求人数が2月〜3月、8月〜9月がベストタイミングです。
競争は激化する一方、求人数が激増するので希望職種に就けるチャンスがあります。
貯金に余裕がある人はまったりと転職活動するのもありです。貯金の余裕は心のゆとりにもつながるので、落ち着いた気持ちで転職活動に励めます。
最悪な事態を想定して貯金は3ヶ月分は必要
恥ずかしい話、筆者が退職したときの貯金は40万円、独身時代に散財したおかげでおよそ2ヶ月分の生活費しかありませんでした。
2ヶ月なんてあっという間に過ぎます。
今週はいい求人がないし、来週まで待とう。
こんな感じで最初の1ヶ月を過ぎてしまい2ヶ月目で焦り出して転職に失敗したんですね。
筆者のようにのんきなタイプは3ヶ月ほど貯めておくと安心です。
それに転職先が続かないなどの想定外の事態に備えておきましょう。
金欠なのに辞めてしまった人は転職のプロに相談
貯金してないけど辞めちゃった!仕事は決まってないし、どうしよう。
というかたは転職のプロにお願いするのも1つの手です。
スムーズにいけば1ヶ月もかからずに転職できますし、待遇が良くなる可能性大です。
初めはめんどくさいなーって敬遠しがちですが利用して損はありませんよ。
筆者も利用して収入がアップしたので、使って良かったと満足できました。
ただ、デメリットとあげるとすると、一度だけ転職エージェントの担当と相性が合わなくて担当を変えてもらったことがあります。
担当との相性がマッチすれば、かなり頼もしい存在となります。
もし、合わなくても担当変更できます。
リクルートエージェント、JACリクルートメント、ネオキャリアなどが手厚いフォローがあっておすすめです。
では、転職エージェントの流れをざっくりと説明しますので参考にして下さい。
- STEP1まずは転職サイトに登録
- STEP2担当者と面談して希望に沿った企業の紹介
- STEP3求人に応募
- STEP4面接
- STEP5内定
登録すると担当者から連絡があり日時を決めます。
希望に合わせた求人を紹介されるので、あとは応募するだけです。
面談は月に1回ほど、時間は1時間程度なので都合もつけやすいでしょう。
辞めて後悔しても、出戻りしてはいけない
辞めたものの仕事が見つからない出戻りできないかな?
このように考える人は少なからずいますし、よっぽどの悪評がないかぎり出戻りできるでしょう。
しかし、出戻りはおすすめしません。
というのも筆者は人の入れ替わりが激しい職場で働いていたので、出戻りの方をたくさん見てきました。
具体的にいうと
- 足元を見られて給料が下がる
- 周りの対応が冷たい
- 立場が弱くなる
- 昇進しにくい
- 辞めにくくなる
などがあります。
個人的な見解は「出戻り」は本人にとって不利益しかありません。
企業側からすると即戦力を低いベースで雇用できるので儲けもの。
また辞めるかもしれない先入観の元に対応されるので、本人にとって働きにくい環境が出来上がっています。
それに嫌で辞めた会社、辞めた根本的な原因が解消していない可能性があり、いずれにせよ退職するハメになります。
転職できていたら出戻りしなくてよかったわけです。
出戻りは最上位の妥協就職だと覚えておきましょう。
勢いで辞めそうになったときの対策
今にも「辞める」と言いそうです。でも、辞めると生活できない。
理解していても感情に負けそう。
何か対策はあるの?
日頃のうっぷんが溜まって衝動的に「辞める」と言いそうな方に試して欲しい対策です。
6秒間ルール+深呼吸
人の感情のピークは6秒間といわれており、6秒間じっと堪えると辞めたい気持ちを抑えられます。
深呼吸も気持ちを落ち着かせる効果があるので、6秒ルールと深呼吸を合わせる方法がおすすめ!
感情に振り回されずに冷静な判断をするために必須です。
ホントに効果抜群です。
転職に成功した未来を想像する
不満、不安、理不尽などマイナス思考に囚われ過ぎると、ただただドン底に落ちるだけです。
退職と聞けばマイナスイメージを持つ人が多いですが、今の現状を変えるには必要なステップなわけです。
退職→転職して自分はどうしたいのか、収入を上げたいのか、年間休日を増やしてプライベートを充実させたいのかなど、利己的に考えるべきです。
例えば、今の給料は20万円しかない、でも転職して給料を増やそうなどプラス思考に変換すると勢い任せに判断しなくてすみます。
この記事のおさらい
勢いに任せた転職は失敗します。
できる限り計画的に転職しましょう。
退職が決まって切り出しにくい方はこの記事を参考にして下さい。
経済的な余裕がメンタルを安定させるので貯金は3か月分。
それでも早く辞めたい人は転職のプロに相談するなど、無計画退職は避けるべきです。
今にも辞めたい人は感情をコントロールして冷静な判断ができるように撤しましょう。
コメント