人員不足で休めない!
仕事が多過ぎて休んでられない!
休めない理由は様々ですが、仕事をしていくなかで、休日は肉体的、精神的にも重要です。
十分に休息をとることは体調や精神面で非常に重要な役割を果たします。また、仕事の効率は上がり、精神的にリフレッシュした状態で仕事に取り組めます。
しかし、以前に比べて労働環境が良くなったものの、まだまだ改善できる課題があるのが現状。
実際に「休みがない」と感じる人は少なくありません。このような状況に陥ったときに適切な方法で自分を守る必要があります。
これらのことを踏まえて、この記事では休みがなくなる原因、その影響、また対策について解説していきます。
- 休みがなくて疲れた
- 肉体的、精神的に限界
- つらいけど我慢している
- 辞められないから対処法を教えて欲しい
- 辞めるべきなのか迷っている
- 辞めたいけど退職理由はどうすればいい?
休みがないことは深刻な問題です。我慢せずに解決していきましょう!
休みがないと感じる人の割合
総合旅行プラットフォーム「エアトリ」が20代から70代の1024名に休み方に関するアンケート調査を行いました。
それによりと17.6%の方が休みに不満を抱いていると回答しています。
引用元: エアトリ
この数値によると5人に1人が不満と感じていることを示しています。具体的な原因として休暇の長さや頻度、取り方など、ワークライフバランスが崩れている可能性が高いため、重要な問題となります。
休みがない基準
休みがない基準については労働基準法を元に解説していきます。
労働基準法は労働者を守るための法律です。企業は労働者を守る義務があり、それに違反すると刑罰の対象となるものです。
その労働基準法に定められた労働時間は以下の通り。
使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。
出典元:厚生労働省
上記のように、週に1回もしくは4週に4回以上の休みをとれていないと完全に違法となります。
そして、変形休日制では3週間以上の連続勤務、最長で約1ヶ月間の勤務が可能となります。
1週目:休み4回
2週目:休み0回
3週目:休み0回
4週目:休み0回
極端な例ですが、3週間無休でも4週を通じて4回休みがあれば違法となりません。
そして、もうひとつは時間。
原則として1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
その2つの条件を適用すると、1日8時間労働の計算で年間に働ける日数は260日が上限となり、労働基準法が定める年間休日は105日となります。
この日数を下回ると休みがないといえます。
ただし、36協定を締結し労働基準監督署に届け出ていれば、その限りではありません。
36協定に関してはこちらを参照してください。
参照サイト:厚生労働省
〈実体験〉休みなしで働いた影響
私自身、人員不足による仕事量の増加で3ヶ月もの間、休めなかった経験があります。その後、人員が補填されて休めるようになったものの、それでも世間と比べて休みが少ない会社でした。
その時に私が感じた影響が
- 肉体的疲労、精神的疲労によるストレス
- 体調不良になる
- 休日の過ごし方が家でゴロゴロ
それでは、説明していきます。
肉体的疲労、精神的疲労がピークでストレスが溜まる
休みがないと、当然のことながら肉体的疲労、精神的疲労を感じるようになります。
始めの1ヶ月間は「過労死するのでは?」と不安になるほど身体がボロボロ。
仕事に行くことが苦痛で堪りませんでした。
しかし、不思議なことに2ヶ月を過ぎたあたりから急に疲労感が軽減されて精神的にも楽になりました。
これは限界なのでは?と不安になって調べてみると人間は過酷な環境でも適応していくそうです。
参考元:Forbes
しかし、職場の環境に慣れただけであって辛いのに変わりありません。
周囲の人と比較、大型連休などモチベーションを下げる要素が山ほどあります。
いずれにしても、ストレスで限界を迎えます。
頻繁に体調不良が起きる
体調面では不調になる頻度がかなり多かったです。休みなしでも問題ない人もいるかと思いますが、大半の人は悪影響を受けるかと思います。
私に起きた具体的な症状はふらつき、頭痛、風邪をひきやすいなど、今まで経験したことがない頻度で不調を感じるようになります。
ふらつきに関しては睡眠不足が続いたときに起こりやすく、急にグラっと平衡感覚がなくなり、このまま倒れるのではと思ったぐらいです。
また、その時期の健康診断では血圧が前年の130→150と高くなっていました。
さらに、体調が悪くても仕事を休めないプレッシャーがあるので、常に気を張っている状態が続いて精神的にきつい。
その経験から言えるのは「休みなしはデメリットしかない」です。いずれせよ、休みなしは確実に身体を壊すといえます。
休みが少ないと休日は家でゴロゴロ
休日にリフレッシュをして翌日の仕事に備える。これが理想的な休日の過ごし方となりますが、 休日が少ないと家で過ごすことが増えます。
良くない過ごし方だとわかっていても、外出する気力がついて来なくなります。
そして、気づけば夕方でリフレッシュできないまま翌日の仕事を迎えることになります。
休みがない原因
休みがない原因は大きく分けて2つ。
- 職場環境
- 心理的要因
これらが休みがない要因となっています。
では、解説していきます。
仕事量が多く激務
タイトなスケジュールや大量の業務量、仕事の締切や納期、人員不足など激務になる原因は様々。
仕事量が多い職場では休みがなくなる理由として大きな要素になります。
さらに、激務に陥ることで引き起こされる問題点は、休みがなくなるだけに留まらず多岐にわたります。
また、疲労により注意散漫になって仕事においてはミスが増える可能性があります。
そのため、ミスの対応や手直しが発生することで長時間労働、休日出勤に繋がります。
そういったことが積み重なると悪循環となります。
マネジメントが不適切
人員不足やマネジメント管理が不適切であると、仕事の優先順位や業務に混乱を招きます。
その結果として、従業員のモチベーションや仕事の効率が低下します。
このように休みが取れないマネジメントでは、長時間労働が常態化して休息が十分にとれなくなります。
上司や同僚が休まないプレッシャー
休日返上で上司や同僚が仕事していると、休みがなくなる可能性があります。
なぜなら、周囲の人が「休むことが許されない」プレッシャーを感じてしまうからです。
こういった職場風土では、休むことは怠慢であると考える企業が多く、そんな環境下に置かれていると、休暇が仕事の進捗に支障をきたす感じるようになります。
年間休日が少ない
労働基準法第35条には「週に1回もしくは4週に4回の休みをとりなさい」第36条には「労働時間は1日に8時間、週に40時間」と定められています。
しかし、1日の労働時間が6時間だった場合は週6勤務でも36時間となり、法定範囲内となるわけです。
したがって、週6勤務をした場合の年間休日は52日〜53日。
極端な例でしたが、あまにも少ない年間休日ではライフワークバランスが崩れる可能性があるため休暇制度に問題があるといえます。
また、36協定を締結し労働基準監督署に届け出ると年間休日数が変更されることもあります。さらに、特定の業種は別途の法律が定める休日数に変更される場合があります。
休みがないときの対処法
休みがとれない状況に陥ると、ストレスや疲労で体調を崩す可能性があります。
しかし、現実的に休めない状況があるかもしれません。ここでは休めない対処法について考えていきたいと思います。
休めなくても、身体を休める方法があるので、できることを実践していきましょう。
短時間でも積極的に休息をとる
休みがとれないほど忙しくても、意識的に休息をとることが大切。
短時間で休息をとる方法として
- 目を閉じる
- ストレッチ
- 深呼吸
- 軽い運動
- 音楽を聴く
などの方法を実践することで短時間でも休息をとれます。
自分に合った方法を継続することが大切です。
帰宅後は意識的に身体を休める
リフレッシュした状態で仕事に備えるためには、意識的に身体を休めることが重要です。
帰宅後は仕事とプライベートを分けて、リフレッシュすることだけ考えて、自分の趣味に時間を割く、早めに睡眠をとるなどで心身ともにリフレッシュできます。
お酒を飲み過ぎたりやスマホを長時間見るなどは睡眠の質が下がるので、控えたほうがいいでしょう。
仕事の付き合いを減らす
仕事上の飲み会やゴルフなどの付き合いを減らすことで、プライベートな時間を確保することができます。
ただし、仕事上の付き合いは必要なものとそうでないものがあります。仕事上の関係を維持するための付き合いである場合は優先度が高く、ただの飲み会などは優先順位が低くなります。優先順位をつけて区別することが重要です。
また、コミュニケーションの方法を電話やメールにするなどプライベートな時間を増やす方法として有効です。
そうすることでストレスや疲れを解消できます。
会社の上司に相談する
休みを確保するためには、会社や上司に相談して解決策を模索することが重要。
会社の方針を確認して社内の労働時間、休日制度を把握する必要があります。そして、会社や上司に具体的な問題や提案をして上司と解決できる可能性があります。
それでも解決しない場合は労働組合に相談することで休日の権利が守られます。
労働組合は従業員のために活動しているので、改善する可能性が高くなります。
休みがない人が転職するときのポイント
休みがなくて転職したのに転職先も休みがない!そういった事態に陥らないように転職する際のポイントについて解説していきます。
具体的なポイントは以下の通り
- 有給消化中に転職活動
- 転職先の休日制度、企業の社風を調べる
- 休みが多い職種を選ぶ
- 転職の希望条件を明確にする
- 転職エージェントを利用する
有給消化中に転職活動
休みがない人の最大の問題点は転職活動する時間がないことです。
有給を使って転職活動することで時間に余裕ができます。
ただし、有給があまり残っていないと慌ただしい転職活動となるので、長引いてもいいように金銭的に余裕を持っておくといいでしょう。
また、会社や上司に有給消化の理由は正直に伝えて、有給消化中に業務の対応をしなくてもいいように引き継ぎを終わらせておくのが望ましいです。
転職先の休日制度、企業の社風を調べる
転職先で働く上で大切なのは自分に合った会社であるか知ることです。
企業のホームページには休日制度や労働時間、また従業員の声などが記載されているので、転職する前にチェックしておくといいでしょう。
また、企業のホームページだけではなく、転職サイトを活用すると現従業員や退職した従業員の口コミを統合的に判断できますので、より自分に合った職場を探すことができます。
そうすることで、転職前に休暇の取りやすさ企業文化の情報を把握できて、ワークライフバランスについて考えることができます。
休みが多い職種を選ぶ
休みがない職種の場合は休みが多い職種を知っておくことで、効率的に転職活動が行なえます。また、転職後に休みがないといったリスクが軽減できるので、これは非常に重要です。
休みが少ない職種は販売、飲食、交通、医療などです。
また、変形労働制や夜勤でまとめて休日がとりにくいのが特徴です。
転職する業界を知ることは休日を確保する上で有効な手段となるので、業界研究をしておきましょう。
転職の希望条件を明確にする
転職の希望条件を明確にしておくと、自分に合わない職場や環境に入社するミスマッチを回避しやすくなります。
その他にも自分を理解することで自身の希望条件を明確にでき、適切な求人を選択できます。
さらに、面接の際には自身の希望を的確に伝えられて面接対策としても有効です。
転職エージェントを利用する
希望条件により近い求人を探す方法として転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントは、非公開求人や業界に精通した担当者が希望に応じた求人を紹介してくれます。
また、休みがなくて日程の調整が難しい人でも自分の予定に合わせてくれるので、忙しい中でも効率よく転職活動できます。
転職理由が「休みがない」人の面接のポイント
転職理由が「休みがない」だった場合は、面接官にどのようにアピールできるかを考えることが重要です。
そのポイントを解説しますので参考にしてください。
休みがない理由を具体的に説明する
転職理由をどうすればいいか悩む方は多いでしょう。
ただ単に「休みがないから」と伝えてしまうと、マイナスな印象を与えるので、事実を具体的に伝えることが大切になります。
嘘の転職理由や過剰にアピールするのは止めておきましょう。話しの辻褄が合わなくなるなど悪印象を与えてしまいます。
事実を具体的に説明するだけではなく、ポジティブな転職理由にすることで、面接官に活躍できる印象を残すことができます。
具体的な転職理由は以下の通り
このように「休みがない」というマイナスな転職理由をポジティブに伝えることが大切です。
新たな環境での意欲を示す
休みがなかった状況から解消されて、能力が十分に発揮できることを強調しましょう。
企業は仕事の貢献意欲を持つ人物を求めていることから、意欲のアピールは好印象を与えられます。
仕事の意欲を具体的に説明しましょう。
休みがない人は自身を大切にしましょう!
休みがない状況にある人は、自身を大切にすることの重要性を忘れがちです。しかし、休息とリフレッシュの時間を確保することは、身体的・精神的な健康を維持し、仕事の効率や品質を向上させるために不可欠です。
自身の健康や幸福を守るために、適切な休息を取ることや自己ケアに時間を割くことは、長期的なパフォーマンスと働き続ける能力にもつながります。
休みがない人は自身を大切にし、バランスの取れたライフスタイルを実現するために、自己管理や効果的なストレス管理方法を学び、適度な休息とリラックスの時間を積極的に取り入れる必要があります。
自己ケアは自己成長や仕事への意欲にも直結し、より充実した人生と仕事を築くための重要な要素です。休みがない人々は、自身を大切にすることで、より健康で充実した人生を実現することができます。
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